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低速軸受(転がり・メタル)AE診断
アコースティックエミッション【AE】は、1)亀裂進展 2)摩擦摩耗 3)液体や気体の漏洩 4)腐食 5)放電 などにより放出されます。
この現象を応用すると、部材の亀裂、軸受の疲労・潤滑不良、配管の漏洩・腐食、変圧器の部分放電など、さまざまな微細現象の設備診断が可能であり、従来の設備診断法に比べ、異常を早期検知することができます。
AE法は設備の稼動条件にあまり影響を受けないため、例えば軸受において、回転数に関係なく異常の判断が可能であり、従来の振動法では診断が困難であった低速軸受設備へも診断が適応できます。
潤滑油切れ等による潤滑不良においても、金属接触時の摩擦摩耗によるAE信号を捉え、潤滑状態の評価が可能です。 -
配管腐食AE診断
腐食進行時に発生するAEを捉えることで、進行中の危険な腐食を検知し、その危険度を判定します。
2つのAEセンサを、配管10m間隔に挟み込んで設置することにより、10m範囲内の腐食進行状態(危険度)を位置標定することが可能です。
保温/保冷材等の配管皮膜物を全面解体する必要がなく、通常の稼働状態にて、広範囲の工場配管における腐食進行の位置(危険エリア)を特定します。 -
熱風炉のSCC欠陥検出AE診断
溶接部のSCC亀裂が進展、もしくは存在する亀裂に応力が与えられた場合(AE検査時に応力変動操作)に、AEが発生する。
複数のAEセンサを設置し、対象箇所(範囲)を囲む形でAE計測することにより、存在するSCC欠陥の危険レベルや、その発生位置を標定することができる。
一度に広範囲を検査できるため、危険度の高い欠陥位置の早期発見に有効である。 -
屋外タンク底板腐食AE診断
腐食進行時に発生するAEを捉えることで、進行中の危険な腐食を検知し、その危険度を判定します。
タンクを開放することなく、内容物を維持したまま、タンクの側面にAEセンサを設置することで、底板腐食の進行状態(危険度)と、その位置を標定することが可能です。
簡易的に短時間での診断(検査作業)が可能なため、長年未解放の屋外タンクや、重要プラントにおける危険タンクなどの自主保全管理に最適です。 -
圧力容器溶接部亀裂AE診断
稼働中もしくは容器に圧力変動を加えることで発生するAEを検出し、亀裂欠陥の有無及びその進行状態(危険レベル)を評価する。
複数のAEセンサを容器側面に配置することにより、一度に容器全体を検査し、亀裂発生の位置標定が可能である。 -
歯車(増・減速機)AE診断
AE診断では、下図のように、2つのAEセンサ(ch1-ch2)を設備両端へ取り付けることで、その伝搬時間差から、AE発生位置(亀裂・損傷位置)を特定することが可能である。
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