特許取得済みの“柱状孔式”スチームセーバーとは?
従来の「汽水分離式」ではなく、
蒸気とドレン(蒸気の水分)を分けずに、連続して排出する新発想。
・ 特許第6779507号(逆洗機構付き)
・ 特許第6886156号(オリジナル孔径)
PCT(国際出願)でも、新規性・進歩性・産業性のすべてで特許性が認められています。
主な用途
蒸気配管の中間部や末端部など、ドレン排出が必要な箇所に。
スチームセーバー使うことの6つのメリット

1. スチームトラップに代わる“新しい省エネツール” | 蒸気漏れを抑えることで、エネルギーとCO₂排出を大幅にカット! 「間欠排出」ではなく、連続排出でムダなく運用。 |
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2. 長寿命・高耐久(5〜10年以上) | 1.0MPa以下での使用ならほぼメンテナンス不要! 劣化による交換がほぼゼロで、保全コスト削減◎ |
3. トラップ設置台数の削減 | 複数のトラップを1台に集約できる「グループトラッピング」が可能! →設置・管理の手間を大きく削減。 |
4. 廃熱の再利用で100℃以下まで回収 | 高温ドレンから顕熱を再利用して、熱交換器に取り込み可能。 → これまで捨てていた熱をしっかり活用! |
5. 圧力の再利用で搬送動力の節約 | 高圧状態のまま排出できるから、ドレンの圧力で搬送可能! → ポンプなしでタンクなどへ移送OK! |
6. フラッシュ蒸気による熱損失なし | 高圧ドレンを100℃以下まで回収することで、 再蒸発(フラッシュ)による熱損失(エネルギーロス)を防止。 |
製品ラインナップ

・PHV-R(逆洗機構付き) 柱状孔+逆洗機構付き 中間/管末用 特許第6779507号
・オリジナル孔径タイプ 独自設計の孔径で最適排出 中間/管末用 特許第6886156号
基本仕様
設置箇所 | 蒸気輸送配管 中間・管末用 |
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口径 | 15A(レデューサー対応可) |
本体材質 | 1P:SUS 304/SCS13A 3P:SUS 316/SCS14A |
最大使用圧力 | 0.8MPa |
最大ドレン排出量 | 55kg/hr(0.8MPa時) |
スチームセーバーと作動型トラップの比較
項目 | スチームセーバー | 作動型(従来のスチームトラップ) |
ドレン排出 | ○ 連続排出 | ○ 間欠排出 |
蒸気漏洩/ドレン | ○ ごく微量(0.3%±) (同伴蒸気漏洩なし) | △ 漏洩(4%~7%) (ドレン排出時に同伴蒸気漏洩) |
機能維持 | ○ 初期性能長期維持(5年以上) | × 2~3ヵ月後から劣化進行 蒸気漏洩量の増加 |
耐久性 | ○ 5~10年 | ○3~5年 |
エア障害 | ○ 発生しない | △ 発生(稼働条件による) |
ウォーターハンマー | ○ 発生しない | △ 発生(稼働条件による) |
メンテナンス | ○ 原則不要 | △ 定期メンテナンス要 |
取り付け方向性 | ○ 制約なし | △ 水平もしくは垂直に設置 (ディスク式は取付け制約なし) |
蒸気圧変動 ー蒸気使用機器ー | ○ 安定 機器の温度管理容易 | △ 変動する 機器温度も変化 |
グルーピング | ○ 可能 | × 不可能 |
レバー操作

通常時

90度回転:蒸気の流れに対してレバーを90度回すと オリフィス孔より大きい穴がボール弁の 上部に現れブローができます。

180度回転:異物は逆洗浄され詰まりは解消されます。